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生活できない人の生活ブログ

自殺

20才、大学を中退して引きこもりだったころ、近所の同級生の女の子が自殺したことがあった。

命からがら生きながらえたものの、もう長くはないという状態だった。

その子とは面識はあったんだけど、特にかかわりがあるわけでもなく、高校も同じだったのだけど、すれ違いざまに挨拶する程度の間柄だった。

母親とその子の母親は宗教がらみでつながりがあったらしく、合わせた目的というのはどうも僕に自信をつけさせようと思ったらしい。

彼女らがいうにはこの子みたいな子もいるんだから、頑張れ。ということだった。

話を聞くと、高校を中退した後、水商売をしていたらしい。

母親が言うにはクリスマスに彼氏がいなかったりするのを嘆いていたという。

恋人がいないということに関してそこまで深刻に思いつめるということもなかったけど、世間から切り離された感覚というのに絶えがたかったのかもしれないし、もしそうならその感覚はよくわかると思った。

ただそれを聞いたとき、僕はひどく残念に思った。

死ぬぐらいだったら、どこか別の環境や身の置き場に飛び込んでみたほうがいいと思う。クリスマスに彼氏がいないだとか高校中退なんて世界中にたくさんいる。それで人並みでないなんておかしい話だ。

人並みになんてできなくてもいい。死なないことよりも大切なことなんてない。

最悪なのはそういう普通の基準という幻想を糧に人を追い込む精神性だろう。

 

植物人間になっていた彼女はもう長くはないということだった。

去年、彼女も亡くなったということを聞いた。