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生活できない人の生活ブログ

学歴

大学を中退した後、在学時の延長線上で声楽業界で何年か仕事をさせてもらっていました。
その時はあんまり疑問にも思っていなかったのだけど、中に入って見たら基本的に大卒の人ばかりで、実家ぐらしの方が大半という感じでした。
業界を見回すと声楽家という職業自体、実家ぐらしでないと成り立たない側面もあったり家族のバックアップがないと難しいという現実があるんだという事実がありました。
先の事を考えると、あくまでその業界に関しての話だけど、大学を卒業しているかどうかというのも大きな意味を持ってくる。
進路選択にせよ教職であったり、団体であったり、基本的に大卒でなければ入れないところがおおい。民間の教室であっても、大卒でなければ応募資格すらないというところが大半だ。
実力と人間性が大卒かどうかでわからないし、直結はしないだろうというのは今も昔も変わらず思うけど、社会の側はそうはみない。実力や人間性を初対面でそこまで分かるかといえば分からないだろうし、じっくり見てくださるほど親切ではない。
あとこれは今だから思うことだけど、大卒というだけでも、四年その場所にいて、空気を吸ってその専攻を勉強したというのは、確実にその人間性や実力に影響しない訳がないと思う。その事実に関しては素直に尊敬できる。

元元中退の一人暮らしが声楽業を続けていこうというのは非常に無理がある話だったし、自分の立場も客観的には見られてはいなかったと思う。

どこか中退でも自分はすごい人間になれると勘違いしていたのだと思う。
実際に声を聞いてくださり、お仕事まわして下さる方もいて、それは素直にとても嬉しいだったけど、その承認にかまけて、家庭環境、現在の生活事情合など現実的な所は二の次だったように思います。

仕送りをもらっている身の上で、実家とコンタクトを全くとっていなかったというのも人としては歪だったと思います。
家はどちらかというと放任主義で、自分の事やあった事を話すという事はありませんでした。
幼い頃から、あまり自分の立場というのをよくも悪くも意識はできていなかったように思います。そのせいか結果的にいいように使われるという事も多かったです、

仕事とは関係のない、プライベートな話だけど、友人とバンドを組んだ時がり、誘ってくれる時に、君がしんどくないならやってくれないか?と言ってくれました。
実力がどうとかは何も知らない人で、自分の事を尊重してくれるんだなという感じがとても嬉しかったものでした。
ずいぶんと気を使ってくれるんだなぁと感激したものです。
頼れる事があれば頼ってくれとも言ってくださいました。

生まれ育った環境では、あなたがしんどくないなら。というような事を言ってくださる人は誰一人いませんでした。だからか非常に新鮮な感じを受けたものです。

今は鬱になってニートです。基本的にしんどくないようにやれる事をやれてればいいなと思います。
しんどいのはたまにでいいでしょう。